コンタクトレンズと目のトラブル

コンタクトレンズをつけたまま寝ると、目に酸素が届きにくくなり、トラブルが起こりやすくなります。このページでは、つけたまま寝てしまった場合のリスクと対処の仕方を解説します。

コンタクトレンズをつけたまま寝ることのリスク

1. 酸素不足

コンタクトレンズを装着していると、目に届く酸素の量が減ります。特に寝ている間は目を閉じているため、酸素がさらに不足しがちです。角膜が酸素不足になると、バリア機能が低下して感染症になりやすくなったり、角膜(黒目)は本来血管のない組織なのですが、角膜周辺から血管が入ってきたりします。

2. コンタクトレンズが目に貼りつく

瞬きをするときに涙は分泌されるので、当然、コンタクトレンズをつけたまま寝ると、コンタクトレンズ自体が乾燥して目に貼りついたようになり、はずしにくくなることがあります。はずしにくかったら、無理にはずそうとせず、人工涙液などの目薬を点眼してからはずしたほうが良いでしょう。

つけたまま寝てしまったときの対処法

目に異常を感じたり、痛みや赤みが続く場合は、すぐに眼科医を受診することをお勧めします。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。