コンタクトレンズと目のトラブル

コンタクトレンズは正しく使わないと目のトラブルの原因になります。ここで目のトラブルについて知っておきましょう。

コンタクトレンズの4つのルール

ルール1 コンタクトレンズは毎日ケアしましょう。(1日使い捨てタイプを除く)

ルール2 定期検査を受けましょう。

ルール3 コンタクトレンズの交換時期を守りましょう。
1日使い捨てレンズは1日(取りはずしたら再使用しない)で、2週間コンタクトレンズは開封後2週間できちんと捨てましょう。

ルール4 コンタクトレンズを使っている人もメガネが必要です。
目の調子が悪い時や、目に傷がついたときなどのために、メガネは用意しておきましょう。

レンズの汚れによる目のトラブル例

巨大乳頭結膜炎

コンタクトレンズについた汚れやコンタクトレンズを入れることによる刺激が原因でアレルギー性結膜炎をおこし、まぶたの裏にブツブツができた状態です。瞬きでコンタクトレンズが動いたり、かゆみを感じたり、目ヤニが出たりします。

角膜浸潤

細菌の感染などで角膜(黒目)に炎症が起こり、白血球が集まっている状態です。特に角膜が傷ついているときに、汚れたコンタクトレンズを使用すると感染しやすくなります。

酸素不足による目のトラブル例

角膜血管新生

角膜が酸素不足になると、白目の血管が角膜に侵入してくることがあります。これを角膜血管新生といいます。角膜血管新生は、自覚症状がほとんどないため気がつかないうちに進行することも多く、進行した場合、コンタクトレンズ装用を中止する必要があります。

角膜内皮細胞の減少

角膜の酸素不足の状態が長期間続くと、角膜内皮細胞の数が減少していくことがわかっています。また、一度失われた角膜内皮細胞は二度と再生しません。

正常な内皮細胞(左)と
従来素材ソフトコンタクトレンズ長期使用によって減少した内皮細胞(右)

だからこそ・・・定期検査を受けましょう!

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。