コンタクトレンズと目のトラブル

長時間仕事をしている時など、目がぼやけて感じることがあります。
いくつかの原因が考えられます。

目の疲れ

スマートフォンやPCなど近くのものを見続けて、目の筋肉が緊張してピント調整が合わなくなることがあります。20分近くを見る作業をしたら、20秒間、6m(20フィート)離れた場所を見る20-20-20のルールを習慣にしましょう。

目の乾燥

エアコンなどの風で目が乾燥している可能性もあります。意識的にゆっくりとまばたきをする、目に風が直接当たらないようにするなどの対策をとるとよいでしょう。

コンタクトレンズ装用時に目が乾く方はこちら

老眼

老眼とは、年齢とともに目の中の水晶体が柔軟性を失い目の調節力が弱るため、近くのものが見えにくくなる状態です。老眼の方は近くのものを見る際に、目を凝らしたり、見たいものを遠ざけたりする必要があります。また、目の疲れやかすみ、頭痛をもたらすこともあります。

視力矯正の度数が合っていない

年齢とともに近視や乱視の度数は変化します。若い頃と同じ度数のコンタクトレンズを装用し続けたり、近視の方の視力矯正の度数が強すぎたりする場合、遠くはよく見えるのですが目の筋肉が緊張しすぎてしまい眼精疲労につながります。眼科を定期的に受診して診察・検査を受けることで最適な度数のコンタクトレンズを使用しましょう。

そのほか、眼精疲労や白内障・緑内障など眼疾患が原因の可能性も考えられます。
気になる場合、眼科の先生に相談しましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。