コンタクトレンズには、大きく分けると「ソフトコンタクトレンズ」と「ハードコンタクトレンズ」があり、それぞれに特長があります。
あなたの目に最適なレンズを眼科の先生と相談して決めましょう。

ソフトコンタクトレンズ

ソフトコンタクトレンズは、水を含んでやわらかい素材でできているコンタクトレンズです。直径はおおよそ14mmくらいで、黒目よりも少し大きいくらいです。レンズがやわらかいため目になじみやすく、はじめて入れたときから異物感をあまり感じません。ハードコンタクトレンズと比べて、はずれたり、ずれたりしにくいので、激しいスポーツのときにはソフトコンタクトレンズが向いています。

ソフトコンタクトレンズの多くは、「使い捨てレンズ」か「定期(頻回)交換レンズ」です。また、近視や遠視を矯正するレンズだけではなく、乱視矯正用老視(老眼)矯正用のソフトコンタクトレンズもあります。

ソフトコンタクトレンズの素材

シリコーンハイドロゲル素材

従来素材のハイドロゲル素材とシリコーン素材を組み合わせた素材です。
目の健康に必要な酸素を、レンズ内の水分を介してだけでなく、シリコーン素材を直接通過するため、酸素透過性が高く目への負担が少ない素材です。シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズはハイドロゲルレンズ素材のコンタクトレンズに比べて乾燥しづらいと言われています。

ハイドロゲル素材

ハイドロゲル素材はやわらかく、水分とよくなじむという特徴があります。
レンズ内の水分を通じて目に酸素を届けます。
シリコーンハイドロゲル素材に比べると酸素透過率が低いです。

酸素透過率Dk/tの比較

※ マイデイ® トーリック

ソフトコンタクトレンズの交換期間

日本では、1日使い捨てレンズと2週間交換レンズがポピュラーです。そのほかにも、1か月交換タイプや従来型タイプ(約1年使い続けるタイプ)などがあります。

ソフトコンタクトレンズの交換サイクル

1日使い捨てコンタクトレンズ

販売名:マイデイ
承認番号:22700BZX00320000

毎日新しいレンズと交換する使い捨てコンタクトレンズです。使い捨てですので、レンズケアは不要です。レンズをはずしたら必ず捨てます。毎日、清潔な新しいレンズが使えます。スポーツのときだけなど、コンタクトレンズを毎日使わない人にもおすすめです。

2週間交換コンタクトレンズ

販売名:バイオフィニティ
承認番号:22200BZX00714A01

毎日、レンズをケアしながら使い、2週間ごとに交換するレンズです。1日使い捨てタイプより経済的に使いたい方におすすめです。

※お使いのケア用品の使用方法をよく読んで、正しくお使いください。

酸素透過性ハードコンタクトレンズ

酸素透過性ハードコンタクトレンズは、酸素を通すプラスチックでできた硬いコンタクトレンズです。直径はおおよそ9mmくらいで、黒目よりも少し小さいです。ハードコンタクトレンズはレンズが固いために異物感を感じやすいですが、およそ1週間で慣れることが多いようです。レンズが固いため、ソフトコンタクトレンズに比べて乱視矯正効果が高く、強度の角膜乱視矯正用や老視(老眼)矯正用のハードコンタクトレンズもあります。

ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズどちらがよいの?

コンタクトレンズをどれくらいの頻度で使用するか、どのような点を重視するか(入れ心地やケアの有無等)、乱視の強さなどによって異なります。

あなたの目に最適なコンタクトレンズを、眼科の先生と相談して決めましょう。

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