目の仕組み

そもそも近視とは

近視とは、遠くの物がぼやけて見える屈折異常の一種です。主な原因は眼球の形が前後方向に長くなりすぎることや、角膜や水晶体の屈折力が強すぎることにより、光の焦点が網膜の手前で結ばれることです。近視は凹レンズで矯正可能です。

(イメージ図)

近視の主な原因

遺伝的要因

家族に近視の人がいる場合、発症リスクが高まるとされています。

環境的要因

近視の増加の背景には、幼少期からの外遊びの減少や長時間の近距離作業(読書やパソコン、スマートフォン使用など)が挙げられます。近業は目の調節力に負担をかけ、近視の進行を助長する可能性があると言われています。適切な視距離の確保や、目を休めることが重要です。

近視の予防法

適切な視距離の確保と休憩

読書やデジタルデバイスの使用時には、30センチメートル以上の距離を保ちましょう。また、20分に1回は、20秒以上、20フィート(6メートル)先を見る(20-20-20ルール)を実践することで、目の疲れを軽減し、近視の予防にも役立ちます。

屋外活動の推奨

屋外での活動時間を増やすことで、近視の進行を抑制できる可能性があります。自然光の下で過ごす時間を意識的に増やしましょう。1日2時間の屋外活動が目安とされますが、紫外線対策や水分補給には十分に気を付け、夏場など明るすぎるときは木陰で過ごしても近視進行を抑制できる効果が得られます。

近視の進行を抑えるために

近視の進行を抑えるためには、日常的な生活習慣の改善が重要です。近年では海外を中心に、近視進行抑制を目的としたコンタクトレンズがあり、特殊設計のソフトコンタクトレンズやオルソケラトロジーレンズなどが注目されています※1。これらのレンズは眼軸(眼球の長さ)の伸長を抑制する設計が施されており、近視の進行リスクを軽減する可能性についても研究が行われています。詳細は、近視の進行を抑制するための治療法もご覧ください。

日常の目の使い方で近視を予防

近視の予防には、適切な視距離の確保、定期的な休憩、屋外活動の習慣化が重要です。まずは日常の目の使い方を見直し、必要に応じて専門家と相談しながら適切な視力ケアを行いましょう。

※1 2025年4月現在、本邦において厚生労働省から承認の得られた近視進行抑制を目的とした医療機器はありません。

「子どもたちの目を守るために知っておきたい近視の知識」, 文部科学省, https://www.mext.go.jp/content/20240828-mxt_kenshoku-000037357_02.pdf

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。