目の仕組み

近視とは、眼に入ってきた光が網膜より前で焦点をむすんでいる状態のことを言い、眼球の長さ(眼軸長)が長いことや屈折を担う角膜や水晶体の度数が強いことなどが原因として考えられます。

近視について詳しくはこちら

強度近視は、この近視がさらに進行した状態を指します。
眼球の長さ(眼軸)が異常に伸び、近視の度数が強くなった状態で、一般的に眼軸が26.5mm以上や屈折度数-6.0Dを超えている場合には強度近視に分類されます。
明確な原因は判明していませんが、遺伝的な要因や環境的な要因、病気などが考えられます。

正視, 軸性近視: 近視の多くは軸性近視と言われています。

(イメージ図)

矯正方法

強度近視も通常の近視と同様に凹レンズ(マイナスレンズ)の眼鏡やコンタクトレンズを装用することで矯正します。ただし、通常の近視より凹レンズの度数は強くなります。

近視の強さについて

裸眼視力ではなく屈折度数(D:ディオプター)の強さで、弱度・中等度・強度に分類されます。

ディオプターについて詳しくはこちら

弱度近視 … -0.5D以上-3.0D未満の近視
中等度近視 … -3.0D以上-6.0D未満の近視
強度近視 … -6.0D以上の近視

近視とは?|日本近視学会 Japan Myopia Society

近視の度数が強いほど、裸眼視力の低下だけでなく様々な目の病気を発症するリスクが高まります。
強度近視では眼球の長さ(眼軸)が長いため網膜などが薄くなり、近視の度数の弱い人に比べて緑内障や網膜剥離・黄斑変性といった病気にかかる危険性が高いと言われています。
視野欠損(見える範囲が狭くなる)を招くこともありますので、眼の病気のチェックのためにも、定期的に眼科で診察を受けるようにしましょう。

近視のリスクと進行を抑制するための治療法

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。