目の仕組み

人の目はよくカメラに例えられます。通常、目に入る光は目の中でレンズの役割をする部分(角膜と水晶体)で適度に曲げられ(屈折)、フィルムの役割を果たす目の奥の網膜で一点に集まります(黄斑)。網膜は光の刺激を視神経に伝え、脳でものを見ています。

光がレンズを通って焦点を結ぶというのは、虫メガネが光を一点に集めることと同じ原理です。皆さんも、子供の頃に虫メガネで太陽の光を集めて黒い紙などを焦がした経験があると思いますが、それと同じことが目の中で起こっているのです。

網膜に焦点を結んでいるときにはっきりものが見えます。これを正視と言います。網膜に焦点が1点で結ばれない状況を屈折異常といい、近視、遠視、乱視がこれにあたります。

光は角膜と水晶体で曲げられ網膜に集まります

(正視のときの見え方のイメージ図)

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。