目の仕組み

(イメージ図)
近視が進む、度数が強くなると言う話を聞きます。近視が進行する原因で一番多いのは、①使用するレンズの度数が強すぎる、あるいはレンズで矯正した視力 が1.2以上の方でパソコンなどの近業を長時間行う場合等ですが、もう一つ、②強度近視の素質がある方の中に、中高年になるとかなり近視が進行する場合(矯正度数が10.0 D前後あるいはそれ以上)があります。
近視は比較的アジア人に多いとされ、強度近視の原因は一般的に遺伝的、家系的なものとされています。年齢と共に強くなりますが、40代までは、矯正視力も正常で問題ありません。しかし、高齢になると眼底の変化、眼軸(眼球の奥行き)の延長が起こり、裸眼では手の届く距離しか見えなくなります。浮腫、出血などの網膜症が起こりやすくなり、遠くも近くも視力が出ず、0.02以下になることもあります。この状態を病的近視と呼びます。以前は治療方法が確立されていませんでしたが、最近、近視進行についての研究が見直されて新しい検査法が発達し、治療法が開発されはじめました。画像診断の発達、原因究明から得られた治療法も注射、投薬、手術と広がってきています。
監修 :医学博士 﨑元 卓(フシミ眼科クリニック)
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