目の仕組み

私たちは、近くや遠くを見るときには水晶体の周りの筋肉(毛様体筋)を働かせて水晶体を厚くしたり薄くしたりしてピント調節を行います。老眼とは、年齢とともに目の中の水晶体が柔軟性を失ったり、目の調節力が弱るため、近くのものが見えにくくなる状態です。
老眼の方は近くのものを見る際に、目を凝らしたり、見たいものを遠ざけたりする必要があります。
また、目の疲れやかすみ、頭痛をもたらすこともあります。

老眼がある人の見え方

水晶体の調節力が弱まっているので
近くにピントが合わず、見えづらくなります。

(イメージ図)

老眼がない人の見え方

調節力が十分なので
近くのものにもピントが合います。

(イメージ図)

矯正方法

眼鏡やコンタクトレンズで矯正します。老眼は近くにピントが合いにくい状態ですので、近くが見える度数の老眼鏡や、遠くから近くまで見える度数の入った遠近両用眼鏡や遠近両用コンタクトレンズなどを使います。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。