目の仕組み

全世界で近視の有病率が増加しています。2050年までには全人口の2人に1人が近視になるといわれています※1。生活に支障をきたす場合、近視の矯正が必要となります。近視の症状や見え方、矯正方法について紹介していきます。

近視とは、眼に入ってきた光が、網膜(黄斑)より前で焦点をむすんでいる状態を差します。そのため、近くのものは良く見えますが、遠方がぼやけて見えます。眼球の長さ(眼軸長)が長いことや屈折を担う角膜や水晶体の度数が強いことなどが原因として考えられます。

矯正方法

近視は、網膜より手前で結ばれた焦点を凹レンズ(マイナスレンズ)の眼鏡やコンタクトレンズを装用して網膜上に合わせることで矯正します。

近視

(イメージ図)

凹レンズ(マイナスレンズ)で矯正

(イメージ図)

※1 Brien A Holden, etc. Global Prevalence of Myopia and High Myopia and Temporal Trends from 2000 through 2050. Ophthalmology. 2016 May;123(5);1036-42.

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。