コンタクトレンズの正しい買い方とは?製品の選び方や注意点なども解説

Point
- コンタクトレンズは眼科を受診して購入しよう
- コンタクトレンズは実店舗やインターネット通販で購入できる
- コンタクトレンズにはさまざまな種類があり、自分に合った製品を選ぶことが大切
コンタクトレンズの買い方

コンタクトレンズを購入するには、眼科で検査を受け、コンタクトレンズ指示書(コンタクトレンズ処方箋ということもあります)をもらう必要があります。
人の目は個人差があり、コンタクトレンズも製品によって素材や用途がそれぞれ異なります。自分に合わないコンタクトレンズを装用すると、目のトラブルに発展するおそれもあります。コンタクトレンズを購入する際には、以下の正しい手順を押さえましょう。
1.眼科を受診して目の検査とコンタクトレンズの適性診断を受ける
まずは眼科を受診し、視力検査や屈折検査(近視、遠視、乱視度数などの検査)、涙液の検査など目の状態をチェックします。自分に合うコンタクトレンズは、近視・遠視・乱視の程度や、目の形状や涙の状態などにより変わります。
2.眼科医と相談しながらコンタクトレンズを選択する
検査結果をもとに、コンタクトレンズの装用可否について診断を受けます。その後は、眼科医と相談しながら装用するコンタクトレンズの候補を決めましょう。使用目的やライフスタイルを伝えて、自分に合うタイプを選ぶことが大切です。
3.コンタクトレンズの装用・フィッティング検査と度数の調整をおこなう
コンタクトレンズの種類が決まったら、実際に装用して、そのコンタクトレンズの装用状態(フィッティング)を眼科医が細隙灯顕微鏡を用いて確認します。装用状態が良好なことを確認したら、度数の微調整と矯正視力の確認をおこないます。もし見え方に問題があったり違和感があったりする場合は、必ず眼科医に伝えましょう。
4.コンタクトレンズの処方
コンタクトレンズのフィッティングと度数の調整が終われば、その結果に基づいて、コンタクトレンズを処方してもらいましょう。
5.コンタクトレンズの説明、ケア方法の説明、つけ外しの練習
コンタクトレンズの処方が出たら、そのレンズの説明、(ワンデー以外の場合)ケア方法の説明などを眼科スタッフから受けましょう。また、コンタクトレンズ装用が初めての場合は、つけ外しができるように眼科スタッフから指導を受けてください。
6. コンタクトレンズ指示書(コンタクトレンズ処方箋)をもってコンタクトレンズを購入する
眼科でもらえるコンタクトレンズ指示書(処方箋)には、コンタクトレンズ種類、ベースカーブ、度数、直径、箱数などが記載されており、この情報に即したコンタクトレンズを購入できます。
初めてコンタクトレンズを装用する方は、眼科医の指示に従い長時間の装用を避けましょう。コンタクトレンズは目にとって異物であるため、装用に慣れるまでに一週間ほどかかります。
コンタクトレンズを買える場所

コンタクトレンズを購入する方法は、おもにコンタクトレンズ販売店での購入とインターネット通販の2つです。なお販売店が併設されているクリニックであれば、検査後そのままコンタクトレンズを購入できます。
コンタクトレンズ販売店
コンタクトレンズ販売店では、コンタクトレンズ指示書(処方箋)どおりのコンタクトレンズが購入できます。
インターネット通販
インターネット通販でコンタクトレンズを購入する場合も、コンタクトレンズ指示書(処方箋)どおりのコンタクトレンズが購入できます。ご自身の目に合ったコンタクトレンズを選択するために、必ず眼科で検査してもらい、コンタクトレンズ指示書(処方箋)に基づいて購入してください。コンタクトレンズ指示書(処方箋)は、写真やPDFファイルにしてアップロードするかメールなどに添付して提出する形になります。製品を受け取ったら、必ず製品の状態を確認し、問題があれば購入した店舗に問い合わせしましょう。
コンタクトレンズの種類

コンタクトレンズは大きく分けて、ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズの2つがあります。ここでは両者の違いをそれぞれ紹介します。
ソフトコンタクトレンズ
水分を多く含み、角膜(黒目)よりも大きな直径のコンタクトレンズです。レンズが柔らかく装用した際に異物感を感じづらいのが特徴です。ずれにくいため、スポーツ時の装用にも適しています。
異物感を感じにくいので目のトラブルに気づきにくい点や、目の乾きを感じやすい点には注意が必要です。
ハードコンタクトレンズ
水分をほとんど含まない、角膜よりも小さなコンタクトレンズです。目に酸素を通しやすく、ソフトコンタクトレンズに比べて目やレンズの異物感に気づきやすいのが特徴です。
一方、硬い素材であり、初めて装用する際には違和感を覚えやすい点、位置のずれが生じやすい点には注意が必要です。
コンタクトレンズの目的別の選び方

コンタクトレンズは、使用目的に合わせて選ぶことも大切です。ここでは8つの目的をピックアップして、それぞれに合った選び方を解説します。
時々コンタクトレンズを使用する方
普段の利用頻度が低い方や、旅行やスポーツなど特定のタイミングのみ使用したい方は、1日使い捨てのソフトコンタクトレンズが向いています。
乱視のある方
乱視には「正乱視」と「不正乱視」の2種類があり、それぞれ矯正方法が異なります。角膜や水晶体が縦・横・斜めの一定方向に歪むために起こる正乱視は、乱視用のソフトコンタクトレンズで矯正可能です。一方で角膜の不規則な歪みが原因でおこる不正乱視は、ソフトコンタクトレンズでは矯正できないためハードコンタクトレンズの適応になります。
老眼(老視)の方
老眼(老視)のために近くが見えにくくなった方は、遠近両用コンタクトレンズがお勧めです。
ソフトコンタクトレンズの場合、中心部から周辺部にわたって徐々に度数が変化するマルチフォーカルタイプが一般的です。見る距離によって、適切な度数を通して見えている像を脳が自動的に選択するようになっており、無意識に物体へとピントを合わせられます。
おしゃれをしたい方
カラーコンタクトレンズやサークルレンズは、黒目の色を変えたり、瞳を輝かせたり、黒目を大きく見せたりできます。度数の入っているものと入っていないものがありますが、どちらも透明なコンタクトレンズと同様に高度管理医療機器です。カラーコンタクトレンズやサークルレンズを使用するときも、眼科を受診し、正しい使用方法を守りましょう。
コンタクトレンズを買った後も定期的に眼科を受診しよう

目の健康を守るには、定期的に眼科を受診することが大切です。
定期検査の頻度は3か月に1回程度が目安ですが、それぞれの人によって状態は異なるため、実際の頻度は診断を受けた眼科医と相談して決めましょう。
まとめ

本記事ではコンタクトレンズについて、買い方や購入場所、種類や目的別の選び方を解説しました。
コンタクトレンズを買う際は、必ず眼科を受診して目の状態や症状を診てもらいましょう。そのうえで、検査結果はもちろん、使用目的も考慮したうえで自分に合ったコンタクトレンズを選びましょう。また、購入後は3か月に1度の頻度を目安に定期健診に行き、目に問題がないかチェックすることが重要です。