コンタクトレンズの裏返しに気づかないケースとは?見分け方や対処法を解説

Point
- コンタクトレンズには裏表があり、間違って装用すると目のトラブルの原因になり得る
- コンタクトレンズの裏表は、周囲の形状で見分けられる
- コンタクトレンズの裏表の確認は清潔な手で行う必要がある
目次
コンタクトレンズの裏返しに気づかないケースとは

コンタクトレンズは、気づかないうちに裏返して装用する恐れがあります。裏返ってしまう理由を解説します。
コンタクトレンズには向きがある
コンタクトレンズには、裏表があります。裏返しのまま装用すると、違和感の原因となります。コンタクトレンズを装用する前に必ず裏表を確認しましょう。
コンタクトレンズは裏返ってしまう場合がある
ソフトコンタクトレンズは柔らかい素材で作られているため、レンズケアの時やレンズケース内に保存しているときに裏返る可能性があります。装用してみて違和感があれば、ゆっくりまばたきを繰り返し、それでも異物感が消えない場合には、一度外して裏表を確認してみましょう。
コンタクトレンズの裏返しに気づかないと生じること

コンタクトレンズの裏返しで生じるリスクを知り、正しい装用方法を確認しましょう。
コンタクトレンズのつけ心地に違和感がある
コンタクトレンズは、角膜(黒目)の上に安定し、違和感が少なく装用できるようにデザインされています。裏返しで装用するとレンズ形状が崩れてしまい、角膜の上で安定せず、違和感を覚えることがあります。
見えづらく感じる
コンタクトレンズを裏返して装用すると角膜の上で安定しにくくなり、ずれやすくなるほか、矯正効果が得られずに視界がかすんだり、見えづらくなったりすることがあります。
目のトラブルにつながる恐れがある
コンタクトレンズを裏返しのまま装用すると、コンタクトレンズが角膜の上で安定しなくなり、目が傷つく可能性もあります。目が傷つくと感染のリスクなども高まってしまいます。
コンタクトレンズの裏表の見分け方

コンタクトレンズを装着する前には必ず裏表の確認をしましょう。裏表の確認方法を解説します。
コンタクトレンズの周囲部の形状を見る
コンタクトレンズのパッケージやレンズケースから取り出したコンタクトレンズの形状を確認しましょう。指先に乗せて、横からコンタクトレンズの形を見るようにします。形状がおわん型になっていればコンタクトレンズは表の状態です。裏返しであれば、レンズの周辺部分が反り返ったような形に見えます。
コンタクトレンズを軽くつまんでみる
レンズのパッケージやレンズケースから取り出したコンタクトレンズを軽くつまんでみて、自然な形で丸く折れ曲がれば表側です。不自然に折れ曲がったり、反発したりしている場合はコンタクトレンズが裏側になっています。
コンタクトレンズの裏返しを確認する際の注意点

ここからは、コンタクトレンズの裏返しを確認する際の注意点を解説します。
爪を立ててコンタクトレンズに触れない
爪を立てて触れると、コンタクトレンズの破損原因となります。裏表を確認するときは指先でコンタクトレンズを持ちますが、爪は立てないよう取り扱ってください。
爪が伸びているとコンタクトレンズの装用時も眼球を傷つける恐れがあります。コンタクトレンズを装用する前は、爪は短くカットし、丸くしておくことをおすすめします。
再装用する前にコンタクトレンズを洗浄する
コンタクトレンズ装用中に違和感があり、裏側に装用しているかどうか確認するには、一度取り外す必要があります。取り外したコンタクトレンズを再装用する際には、必ずコンタクトレンズを洗浄しすすいでから装着するようにしましょう。ただし、1日使い捨てコンタクトレンズ(ワンデーコンタクトレンズ)の場合は、再使用できませんので、外したら新しいコンタクトレンズを装着するようにしましょう。
予備のコンタクトレンズや洗浄液を持ち歩く
外出中にコンタクトレンズが裏返しだと、気づくこともあるでしょう。洗浄液や予備のコンタクトレンズがないと再装用はできません。もしもの時のために、外出の際は予備のコンタクトレンズや洗浄液を持ち歩くと安心です。
コンタクトレンズの正しい付け方

ここからはコンタクトレンズの正しい付け方を解説します。
手を清潔な状態にする
まずは石鹸で手指を洗い、水道水でよくすすぎ、泡と汚れを落として手を乾燥させて清潔な状態にしましょう。
コンタクトレンズを取り出す
レンズのパッケージやレンズケースからコンタクトレンズをやさしく取り出し、人差し指にコンタクトレンズを乗せ、傷や汚れがないかを確認します。装用するコンタクトレンズの左右を間違えないようにしてください。
コンタクトレンズの裏表を確認する
裏表を確認するには、指先に乗せたコンタクトレンズがおわん状であるか、ふちが少し反り返っている状態かで判断します。
目を大きく開く
コンタクトレンズを持っている手の中指で下まぶたを下げ、反対の手の人差し指で上まぶたを上げて、大きく目を開けるようにします。
コンタクトレンズを黒目にのせる
鏡を見ながら、コンタクトレンズを角膜(黒目)に乗せます。鏡はまっすぐ前に置いておき、鏡の中の目とコンタクトレンズを反対の目を使って見るようにしてください。鏡を見ながら、ゆっくりとコンタクトレンズを黒目に近づけていき、そっと乗せます。
まとめ

コンタクトレンズの裏表を間違えて装用すると、目に違和感を覚えるうえ、角膜が傷つく恐れがあります。コンタクトレンズを装用する前に、コンタクトレンズの裏表を確認しましょう。もし、正しく装用していても違和感や痛みがあるときは、装用を中止して眼科を受診してください。