コンタクトレンズ選びで気になること

コンタクトレンズや眼鏡を作りに眼科を受診すると、屈折検査を行って視力を測定します。屈折検査とは、近視や遠視、乱視などの度数を調べる検査で、どのくらいの度数のレンズを入れれば、正視(近視も遠視も乱視もなく1.0見える状態)になるのかを機械や検眼用のレンズなどを使って調べます。視力検査には、裸眼視力と矯正視力(屈折検査で矯正した度数を入れた時の視力)の検査があります。この記事では、屈折検査、視力検査のプロセスと、度数がどのように決まるかについて解説します。

度数の見方

プラス(+)度数のレンズは遠視を矯正するときに使用されるのに対し、マイナス(-)度数のレンズは近視を矯正するときに使用されます。そして、度数の数値が大きいほど、遠視や近視の矯正度合いが強くなります。

コンタクトレンズの外箱やブリスターに記載されている「PWR」とは「Power(パワー)」の略で、レンズの度数(屈折力)を表し、単位はD(ディオプター)です。矯正する近視や遠視、乱視の強さに応じてレンズの度数が変わります。

自分に合ったコンタクトレンズ度数の見つけ方

自分に合った矯正度数を見つけるためには、必ず眼科医の検査、処方を受けてコンタクトレンズお求めください。

近視を矯正している場合、度数が強すぎると近くが見えにくくなったり、頭痛や肩こりなどを伴う眼精疲労の原因になったりすることもあります。逆に度数が弱すぎると、視力矯正の効果が不十分になり、遠くが見えにくくなります。

眼科医のアドバイスを受けながら、自分に合う適正な矯正度数でコンタクトレンズを装用し、快適なライフスタイルを送りましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。