コンタクトレンズ選びで気になること

視力は、目で見た時に物体を識別できる能力のことです。裸眼で見た時の視力を裸眼視力といいます。裸眼ではっきりものが見えない場合、近視や遠視、乱視などの屈折異常があることが多く、屈折異常は、メガネやコンタクトレンズなどのレンズを装着することで矯正できます。近視や遠視、乱視などをレンズで矯正して出した最高視力を矯正視力といい、その時の度数で屈折異常の強さを表します。

視力とは?

視力は、目で見た時に物体を識別できる能力を指します。日本では通常、視力1.0や0.7などの小数で表されます。これは、基準となる距離から見て視力表の視標をどれだけ識別できるかを測定したものです。視力測定に用いられる視標にはCマークのようなランドルト環が用いられます。

学校の視力測定などで問題なく見えると判断される視力の基準値は1.0と言われています。

度数とは?

近視や遠視、乱視などの屈折異常があり裸眼では視力が十分に出ない場合、レンズを使って視力を出しますが、最高視力を出すために必要なレンズの強さを屈折度数といいます。度数の単位は、「ディオプター、ディオプトリー(D)」です。

  • 近視の場合: ピントが合って見える範囲が近すぎる状態を近視といいます。近視では、遠くのものがぼやけて見えます。近視を矯正するには凹レンズ(マイナスレンズ)を用います。例:-2.00D
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  • 遠視の場合: ピントが合って見える範囲が遠すぎる状態を遠視といいます。遠視では、近くのものが見えにくくなります。遠視を矯正するには凸レンズ(プラスレンズ)を用います。例:+1.50D
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  • 乱視の場合: 目の屈折が縦横で均一でなくピントがきちんと合わない状態を(正)乱視といいます。一方向にだけ度数の入っているレンズ(円柱レンズ)を用いて矯正します。乱視を矯正するときの円柱レンズの向きを角度(軸)で表します。例:Cyl.-1.00D Ax.180°
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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。