コンタクトレンズ選びで気になること

含水率とは、ソフトコンタクトレンズにどれくらいの水分が含まれているかを示した数値です。数値が高いほど、水分を多く含んでいることになります。
たとえば、含水率が54%というのは、そのコンタクトレンズには水分が54%含まれている、つまり、54%が水で、46%がプラスチックということを指します。

高含水レンズは水分を多く含むため柔らかく、装着直後から目になじみやすい特徴があります。しかし、レンズの水分が蒸発すると、その水分を補うためにレンズが涙を吸収し、目が乾きやすいと感じる場合があります。一方、低含水レンズは含まれる水分が少ないため、蒸発する水分の量が抑えられ、涙をあまり吸収しません。そのため、目が乾きにくいといわれています。

このように、自身の目の状態やライフスタイルに合わせて、適切なレンズを選ぶことが重要です。選択に迷った場合は、眼科医に相談することをおすすめします。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。