コンタクトレンズ選びで気になること

コンタクトレンズと酸素の関係

目の黒目(角膜)は透明で血管がありません。角膜の健康を維持するため、涙に溶け込んだ空気中の酸素を栄養源として取り入れています。ソフトコンタクトレンズを装用すると、角膜が覆われてしまうため、ちょうど角膜にフタをした状態になります。角膜の酸素不足の状態が続くと様々な眼障害のリスクが高まってきます。そのため、酸素を通すコンタクトレンズ選びをすることが大切なのです。

シリコーンハイドロゲルとは

シリコーンハイドロゲル素材は、シリコーン素材とハイドロゲル素材を組み合わせたものです。
酸素を多く通すシリコーンが含まれているシリコーンハイドロゲル素材のレンズは、コンタクトレンズに含まれる水分に加えレンズの素材自体も酸素を通します。従来素材のレンズに比べて3~5倍の酸素透過率であるため、よりたくさんの酸素を通します。(当社従来製品比較)

酸素透過率Dk/tの比較

※ マイデイ® トーリック

目の健康を考えたコンタクトレンズの選び方ついて、詳しくはこちらから

シリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズの注意点

はずしにくい

シリコーンハイドロゲルレンズは、表面がつるつるしていてはずしにくいことがあります。
正しいはずし方を心がけましょう。

コンタクトレンズのつけはずし動画

油分の付着に弱い

タンパク質の付着には強く、油分の付着に弱いという特性があります。特に、2ウィークレンズをお使いの場合は、正しくケアをしましょう。つけ外しの前に、必ず石鹸で手指を洗い、レンズに化粧品などの油分が付着しないように注意してください。

瞬きするほどなにかがおこる 酸素マジック
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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。