コンタクトレンズの取扱いとケア
目次
どれを選ぶ?コンタクトレンズケア用品の種類と基本
ワンデー(1日使い捨て)以外のコンタクトレンズを使用するには、毎日の正しいレンズケアが欠かせません。コンタクトレンズのケアは、「コンタクトレンズケア用品」を用いて行います。しかし、ドラッグストアなどには様々な種類のケア用品が並んでおり、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。実は、ケア用品にはいくつかのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。自分に合ったものを選ぶための基本を知っておきましょう。
コンタクトレンズケア用品の役割
2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプなどのソフトコンタクトレンズや、ハードコンタクトレンズ(RGPレンズ)は、繰り返し使うため、目から外した後や目に入れる前にレンズケアが必要になります。ソフトコンタクトレンズのケアは、「洗浄」、「すすぎ」、「消毒」、「保存」を行い、ハードコンタクトレンズのケアは、「洗浄」、「すすぎ」、「保存」を行います。ソフトコンタクトレンズは、水分を含むプラスチックでできているため細菌などが繁殖しやすく、毎日のケアに消毒が必要になります。ソフトコンタクトレンズのケア用品には、消毒成分が含まれています。不適切なケアは、目の不快感や角膜感染症などの深刻なトラブルにつながるため、適切なケア用品を選び、正しく使うことが非常に重要です※2。
ソフトコンタクトレンズ用の主なケア用品
ソフトコンタクトレンズ用のケア用品には、主に以下のタイプがあります※1。
- MPS(マルチパーパスソリューション): 「多目的用剤」とも呼ばれ、1本で洗浄・すすぎ・消毒・保存が行える手軽さが最大のメリットです。ただし、MPS自体の消毒力が弱いため、外したレンズをそのままMPSに漬けても十分な消毒効果は得られません。十分な消毒効果を得るためには、レンズを外した後に必ずこすり洗いとすすぎを行い、汚れと一緒に細菌などを除去する必要があります。
- 過酸化水素製剤: 過酸化水素の力で高い消毒効果を発揮します。消毒後に必ず「中和」という作業が必要で、約6時間かかります。中和を忘れたり、中和が6時間未満の不十分な状態でコンタクトレンズを装用したりすると、目に強い刺激を感じることがあります。こすり洗いが必要なタイプと不要なタイプがあります。製品ごとの使用方法をよく確認する必要があります。
- ポビドンヨード製剤: ヨウ素(ポビドンヨード)で消毒するタイプです。消毒時には、液がオレンジ色になり、消毒成分が中和されると透明になります。中和には4時間を要します。ヨウ素に対して過敏症等の既往歴のある人は眼科医に相談してください。
ハードコンタクトレンズ(RGP)用の主なケア用品
ハードコンタクトレンズをケアするには、ハードコンタクトレンズ専用のケア用品が必要です。ソフトコンタクトレンズ用とは成分や使用目的が異なるため、絶対に代用してはいけません※2。
- 洗浄液(クリーナー): こすり洗いで、頑固な汚れを落とすためのもので、界面活性剤やイソプロピルアルコール、研磨剤が含まれているタイプがあります。
- 洗浄保存液: 洗浄成分を含んだ保存液です。タンパク除去剤を含んだものもあります。
- タンパク除去剤: 酵素の力でタンパク質を除去します。毎日使用するものと一定間隔ごとに使用するものがあります。
- ポビドンヨード製剤: ハードコンタクトレンズにもヨウ素(ポビドンヨード)で消毒するタイプの製品があります。中和には4時間を要します。ケース内のバイオフィルム(細菌由来の頑固な膜)に浸透してケースの消毒にも有効です。
- 次亜塩素酸による強力洗浄: 次亜塩素酸と臭化カリウムを混合させ、汚れを強力に除去しながら消毒します。消毒には30分を要し、消毒後には流涙で十分に洗浄して通常の洗浄保存液でハードコンタクトレンズを保存します。強力洗浄ゆえに使用頻度は月に1,2回が推奨されるほか、適合したハードコンタクトレンズにしか使用できないため要確認が必要。
コンタクトレンズケア用品の選び方のポイント
数あるケア用品の中から自分に合ったものを選ぶには、以下の点が重要です。
- コンタクトレンズの種類に適合したものを選ぶ: まず、ソフトコンタクトレンズ用かハードコンタクトレンズ用かを必ず確認しましょう。間違った組み合わせはコンタクトレンズの変質や目のトラブルを招きます。
- 眼科医の指示に従う: コンタクトレンズの種類や素材、あなたの目の状態(アレルギーの有無、涙の量など)によって、適したケア用品は異なります。眼科医や専門スタッフに相談し、推奨されたものを選ぶのが最も安全で確実です。
- ライフスタイルやコンタクトレンズの状態を考慮する: 簡単にレンズケアをしたいならMPS、消毒効果を重視するなら過酸化水素製剤やポビドンヨード製剤など、自分の使い方に合ったものを選びましょう。ただし、どのタイプでも製品ごとの正しい使用方法(こすり洗いの要否、中和時間、ケースの洗浄・交換など)を必ず守ることが大切です。
正しいケアで、クリアな視界と目の健康を
コンタクトレンズのケア用品は、目の健康を守るための大切なパートナーです。自己判断で選んだり、誤った使い方をしないよう、必ず眼科医の指示に従い、自分に合ったケア用品を正しく使用しましょう。それが、安全で快適なコンタクトレンズライフにつながります。
※1 一般社団法人日本コンタクトレンズ協会ウェブサイト, 「ケア用品について」 https://www.jcla.gr.jp/contactlens/care.html (2025-04-02)
※2 公益社団法人日本眼科医会, 「コンタクトレンズ眼障害 放置すると失明の可能性も」, 2004年, P.18-19 https://www.gankaikai.or.jp/press/pdf/2004.pdf

監修 :東原尚代 先生(医学博士)
1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。
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