コンタクトレンズの取扱いとケア

コンタクトレンズを装用していると、目の乾燥や不快感を覚えることがあります。それらの症状が現れたら、眼科で処方された目薬や市販の目薬を使ってこれらの症状を和らげることができます。市販の目薬を使う場合は、防腐剤の入っていない人工涙液やコンタクトレンズ装用中に使用できことが明記してあるものを選びましょう。

コンタクトレンズ用目薬と一般の目薬の違い

市販の目薬には、コンタクトレンズを装用している時に使用しても安全なものと、そうでないものがあります。一般の目薬には、防腐剤や粘度を高める成分が含まれていることがあり、これらがコンタクトレンズに付着すると、視界をぼやけさせたり、レンズの寿命を縮めたりすることがあるため、コンタクトレンズ装用時には、専用の目薬を使用することが推奨されます。

市販目薬を使用する際の注意点

1. 使用方法と頻度を守る

市販の目薬には使用方法が記載されていますが、コンタクトレンズ装用時にも適切な頻度と量を守ることが重要です。

2. 適切な保管方法

市販の目薬は、直射日光や高温を避けて保管することが推奨されています。また、開封後はなるべく早く使い切ることが大切です。期限を過ぎた目薬は、効果が不十分になるだけでなく、不適切な管理でボトル内が汚染されると目に悪影響を与える可能性があるため、使用を避けましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。