
コンタクトレンズの取扱い - 覚えておくと便利なこと -
コンタクトレンズの取扱いとケア
装用後のコンタクトレンズには、装用中に付着した涙の成分(眼脂など)や化粧品の汚れ、コンタクトレンズをはずすときに手指から付着した汚れや皮脂などがついています。そのままにしておくと、汚れがこびりついてしまったり、カビや細菌などの微生物が繁殖したりします。微生物がコンタクトレンズから目に入ると感染症の原因となってしまいます。コンタクトレンズを外したら、毎日必ずケア(洗浄・すすぎ・消毒・保存)をすることが大切です。ケア用品の取扱説明書をよく読んでケアをしましょう。
1本で洗浄・すすぎ・消毒・保存ができます。消毒力がやや弱いため、こすり洗いで汚れと菌を洗い流します。
消毒の後に中和に6時間を要しますが、高い消毒効果があります。中和が不完全、あるいは消毒液の誤用があると目の痛みや充血、傷の原因になります。
消毒成分にポピドンヨードを使用しています。中和には4時間が必要ですが、カビや細菌、ウイルス、アカントアメーバへの高い消毒効果があります。
どのタイプのケア用品がよいか迷ったら、眼科の先生にあなたの性格や使用するコンタクトレンズと相性のよいケア用品を相談しましょう。
監修 :東原尚代 先生(医学博士)
1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。