コンタクトレンズの取扱いとケア

2ウィークタイプ(2週間交換タイプ)の使い捨てコンタクトレンズは、外したあとにこすり洗いをすることが大切です。
普段何気なくやっているNGなソフトコンタクトレンズのこすり洗いのやり方をピックアップしてみました。
「私は大丈夫!」 というあなたも、実は勘違いしているかもしれませんので、チェックしてみてください。

NGなこすり洗いのやり方をチェックする前に、まずは、正しいこすり洗いのやり方をおさらいしましょう。

正しいこすり洗い

  1. 手のひらの上にコンタクトレンズをのせる。
  2. 洗浄液を手のひらにのせたコンタクトレンズに3~5滴垂らす。
  3. 人差し指の腹を使って前後同一方向に、表と裏を20回ずつくらいこすり洗いをする。

ポイントは”前後同一方向”にこすり洗いをすることです。

NGなこすり洗い

  • 手や指を石鹸できれいに洗っていない。
    汚れ付着やキズの原因になります。
  • 指の腹ではなく指先でこすっている。
    レンズに爪があたり、キズや破れの原因になります。
  • 手のひらの上ではなく、2本指や3本指の先でつまむようにこすっている。
    レンズがねじれたりよじれたりすることによる破れの原因になります。
  • 手のひらの上で円を描くようにしてこすっている。
    レンズがねじれたりよじれたりすることによる破れの原因になりますので、前後同一方向にこすりましょう。
  • 片面だけしかこすっていない。
    もう片面に汚れが付着したままになります。
  • こする回数が少ない。
    汚れが落とし切れません。

コンタクトレンズを洗っていても、きちんと汚れが落としきれていなければその汚れによって装用時に不快感が出たり、アレルギー性結膜炎になってしまったりする可能性があります。また、レンズが欠けたり破れたりする原因にもなりますので、正しい方法でコンタクトレンズのお手入れを心がけましょう。

正しいソフトコンタクトレンズの洗い方はこちらの動画をチェック!

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。