コンタクトレンズを快適に使うためのポイント

突然感じる違和感の正体

まばたきをしても砂粒が入ったようにゴロゴロする...そんな違和感、異物感は、涙の膜が不安定になるドライアイでよくみられる代表的症状です。涙液膜が崩れやすくなると角膜や結膜に細かな傷が生じ、乾きだけでなく痛み・かすみ・充血など多様な不快感を招きます※1

主な原因

1. 涙液の量・質の低下

長時間のパソコン作業で瞬きの回数が減るだけでなく、不完全な瞬きも生じやすく、涙が蒸発します。また、エアコンの風が当たる、湿度の低い乾燥した環境でも涙は蒸発しやすくなります。加齢や女性ホルモンの変化もドライアイのリスク要因です※1

2. コンタクトレンズの装用

コンタクトレンズ表面の乾燥や汚れ、長時間装用は角膜上皮障害や巨大乳頭結膜炎を引き起こし、強い異物感や痛み、フィッティング不良からくる視力低下の原因になります※2

3. レンズ度数の不適合

度数が合わないメガネ、コンタクトレンズで無理にピントを合わせようとすると目を酷使し、疲れやすくなったり、瞬きの減少や眼精疲労からゴロゴロ感が悪化したりします。度数調整を怠ると負担が増えます※2

日常でできるセルフケア

  • 意識的に瞬きを増やす: 1時間に1回は画面から目を離し、まばたきで涙を循環。
  • 加湿器で乾燥を防止する。
  • レンズケアを徹底: こすり洗い・十分なすすぎで汚れと雑菌を除去し、装用時間のルールを守る※3
  • 度数チェック: 3か月〜半年ごとに眼科で視力と度数を確認し、レンズのフィッティングや目の状態も確認する。合わないレンズを使い続けない。

コンタクトレンズをつけていると目が乾く

受診のめやす

これらの症状があれば、角膜潰瘍など重篤な疾患の前兆の可能性があります。異常を感じたらコンタクトレンズを外し、速やかに眼科を受診してください※4

  • 充血や強い痛み、羞明、流涙、視力低下を伴う
  • 市販の人工涙液をさしても改善しない
  • ソフトコンタクトレンズ装用後に急に異物感が増した

快適な視界を保つために

目のゴロゴロ感は、「目の乾き」、「レンズトラブル」、「度数不良」といいった要因で起こりがちですが、いずれも早めの対策で改善が期待できます。意識的な瞬きと環境調整で涙液を維持し、正しい度数と装用方法でコンタクトレンズを使うことが、違和感のないクリアな視界への近道です。気になる症状が続くときは自己判断せず眼科医に相談しましょう。

※1 公益社団法人日本眼科学会「ドライアイ」 https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=9 (2025-04-10)

※2 公益社団法人日本眼科学会「近視・遠視・乱視 - 近視」 https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=28 (2025-04-10)

※3 公益社団法人日本眼科医会「コンタクトレンズ関連情報 - 初めてのコンタクトレンズは眼科へ」 https://www.gankaikai.or.jp/contact-lens/ (2025-04-10)

※4 一般社団法人日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズによる目の病気」 https://www.jcla.gr.jp/safely/disease.html (2025-04-10)

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。