コンタクトレンズを快適に使うためのポイント

花粉が飛散する季節、花粉が目に入ると、かゆみやゴロゴロ感といった目の不調を感じやすくなります。花粉症のコンタクトレンズユーザーにとって、とてもつらい季節です。少しでも症状を軽く過ごしていただくためのヒントをご紹介します。

コンタクトレンズの選び方

ワンデーコンタクトレンズがおすすめ

花粉症でアレルギー性結膜炎が生じると、目の分泌物が増えてコンタクトレンズが汚れやすくなります。花粉の時期は眼鏡ですごすか、毎日交換する1日使い捨てタイプのコンタクトレンズがおススメです。翌日に花粉や汚れを残すことがなく、毎日新しいレンズを使え、レンズケアも不要です。
もう一つの重要なポイントは、ワンデーコンタクトレンズの中でも素材は様々で、汚れがより付きにくいタイプがありますので、眼科医にご相談ください。

2ウィークコンタクトレンズユーザーの方へ

2ウィークコンタクトレンズのレンズケアでは汚れをより効果的に落とすために、コンタクトレンズケア剤などでレンズをしっかりすすぐ「すすぎ洗い」と、レンズを手のひらにのせてレンズの裏表をごしごし洗う「こすり洗い」が重要と言われています。もちろんどちらも大切です。

花粉は被膜という殻に包まれており、それが目に入って涙と接触することで被膜が破れて痒みの原因物質が目の中に出てきます。花粉症のシーズンにもコンタクトレンズを装用したい場合は、コンタクトレンズの上から花粉症対策ゴーグルを装着して目の中に花粉が入るのを予防しましょう。

メガネを併用することも効果的

それ以外にも人工涙液などを点眼して花粉を物理的に洗い流すことやコンタクトレンズの装用時間をなるべく短縮してメガネを併用することも効果的だと言われています。また、コンタクトレンズとは関係はありませんが、カモミールやネトルなどのハーブティーも花粉症の症状緩和の効果があるといわれていますので、ぜひお試しください。

花粉症の症状や使いたいレンズは、それぞれ違います。目に合ったコンタクトレンズを処方してもらうためにも眼科の先生にぜひ相談してみてください。また、コンタクトレンズを装用していてどうしても目がかゆい、充血するという症状がある時は無理をしないようにしましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。