コンタクトレンズを快適に使うためのポイント

予備の使い捨てコンタクトレンズを持ち歩くとき、化粧ポーチやバッグの中にブリスターパックを直接入れている人も多いと思います。また、普段保管している場所によっては、レンズの外箱の中やブリスターの表面にホコリがついてしまったり、洗面所やドレッサーなどに置いている場合はヘアースプレーやその他のスプレー類もつきやすくなったりします。

つまり、ブリスターにホコリや汚れなどがたくさんついていたら、事前に手を洗ったとしてもレンズを取り出す時に指にホコリなどの異物がつき、最終的に指からレンズへと異物が付着する恐れがあります。また、手を拭くタオルの繊維が指についてしまうこともあります。
このようにして新しいレンズに異物がつくことが原因で、装着時の異物感が出てしまうことがあります。

ゴロゴロ感などの異物感が出ないようにするためには、次のことを試してみてください。

  1. 保管する時は外箱をきちんと閉じておきましょう。持ち歩くときにはジッパー式の小さなビニール袋に入れてホコリや汚れなどの付着を避けましょう。
  2. 手を洗う時に、ブリスターパックも一緒に流水でサッとホコリなどを流しましょう。
    その後、アルミシールを開けるときには手指を滑らせて切らないよう慎重にアルミシールをはがしてください。
  3. タオルの繊維が指についている場合は、コンタクトレンズに触れる指を流水で流し、ブリスターからレンズを取り出して目に装着します。

この時、レンズは濡れている方につきやすいので、指先が濡れていて張りついてしまって目につけにくいという方は、手を振って水気を切るか、清潔なタオルやペーパータオルで指先の水気を除去して、そこにレンズをのせて目につけてみましょう。

つける前には、レンズにキズやホコリなどの異物の付着がないかのチェックも忘れないようにしましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。