乱視用(トーリック)コンタクトレンズは
どうやって乱視矯正しているの?
ソフトコンタクトレンズにも乱視用があります。
乱視用の度数の入ったソフトコンタクトレンズは、「乱視用ソフトコンタクトレンズ」「トーリックソフトコンタクトレンズ」と呼ばれています。
乱視用ソフトコンタクトレンズによる矯正の考え方は簡単です。目のゆがみの方向と反対のゆがみを持ったレンズを正しく向きを合わせて入れればいいのです。そうすれば目のゆがみによる乱視が打ち消されて矯正されます。
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![ゆがんだ目に乱視用ソフトコンタクトレンズを装用](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic01_text.png)
![ゆがんだ目に乱視用ソフトコンタクトレンズを装用](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic01_text_pc.png)
でも、コンタクトレンズの向きを乱視の向きに合わせて入れても、レンズが目の中で回転して、向きがズレたりしないのでしょうか。
通常のコンタクトレンズでしたら、まばたきなどの影響を受けてレンズの向きはズレてしまいます。しかし、乱視用ソフトコンタクトレンズは、レンズが目の中で回転しないように特殊なデザインをしているのです。乱視用ソフトコンタクトレンズのデザインには、レンズの下方に厚みを持たせているプリズムバラストとレンズの上下を薄くしているダブルスラブオフの2種類があります。
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![プリズムバラストレンズを装用した目(まばたきをしてレンズが安定します)](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic02_text.png)
![プリズムバラストレンズを装用した目(まばたきをしてレンズが安定します)](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic02_text_pc.png)
プリズムバラストデザイン
![イメージ](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic03.png)
プリズムバラストデザインは、レンズの上の方が薄く、レンズの下の方に向かって徐々に厚みを増すような形をしています。
コンタクトレンズはまばたきのたびにまぶたから圧力を受けます。そのとき、レンズに厚みの差があると厚い方から先に飛び出ようとする特性があります。
レンズの下の方が厚くなってるプリズムバラストデザインのレンズは、まばたきのたびにレンズは正しい向きを向くような力を受けることになるのです。
ダブルスラブオフデザイン
![イメージ](/sites/coopervision.jp/files/2023-04/kyousei_pic04.png)
ダブルスラブオフデザインは、レンズの上下方向が薄く、左右方向が厚い形をしています。レンズの薄い部分を上下のまぶたと眼球で挟み込んでレンズの回転を抑えます。