コンタクトレンズの技術を知る

クーパービジョンの
コンタクトレンズ技術

コンタクトレンズには、水分保持や酸素透過性に関わる素材技術と、見え方に関わるレンズ設計があります。水分を保つ素材の仕組みや、見え方を支えるレンズの形状について、クーパービジョンの技術と製品を紹介します※。

※ 装用感や見え方は目の状態などによって異なるため、製品選びは眼科医にご相談ください。

親水性シリコーンチェーンに水分子が引き寄せられる様子
アクアフォーム® テクノロジー

主な技術と製品

※ 交換周期や度数範囲は製品ごとに異なります。詳細は製品情報をご確認ください。

素材の基本

シリコーンハイドロゲル素材とは?

角膜には血管がなく、空気中から酸素を取り込んでいます。 コンタクトレンズの装用中は、レンズを通じて角膜に酸素を届けることが大切です。

シリコーンハイドロゲル素材は、水分を含む成分とシリコーン成分を組み合わせた素材です。 レンズ内の水分だけでなくシリコーン成分も酸素を通すため、高い酸素透過性があります。

従来素材では水分を通って酸素が届き、シリコーンハイドロゲル素材では水分に加えてシリコーン成分も酸素を通す比較図

素材とうるおい

水分を保ち、酸素を通す素材の仕組み

アクアフォーム® テクノロジー

長いシリコーンチェーンで酸素を効率よく通し、シリコーンの量を抑えることで、レンズのやわらかさにも配慮しています。 酸素の通しやすさと、目に触れる素材のしなやかさを両立させるための工夫です。

水分の保持には、素材の親水性が関わります。 水となじみやすい部分が水分子を引き寄せ、レンズの中心から表面まで水分を保ちます。 素材内部の保水性と、表面の水濡れ性を支える仕組みです。

親水性シリコーンチェーンに水分子が引き寄せられる様子

ウェットロック® テクノロジー

酸素を通しやすいシリコーン分子と、水分を保つハイドロゲル分子を組み合わせています。 それぞれの成分の働きによって、酸素透過性と水分保持を支えます。

水分子をレンズ内に閉じ込め、中心から表面までうるおいが続くように設計されています。 水分保持に加えて、やわらかさと取り扱いやすさにも配慮した素材技術です。

水分子をレンズ内に保持するウェットロック テクノロジーの仕組み

球面収差

球面収差を考慮する光学設計

目の角膜などの光学系には、見え方の質に関わる球面収差があります。 球面収差は、輪郭のぼやけや光のまぶしさの一因になります。

Aberration Neutralizing System™

レンズ度数に応じて非球面の光学デザインを調整し、レンズ側に一定の収差を持たせます。 その収差が若年青年の目に見られる平均的な球面収差を打ち消すように設計されています。

目とレンズを組み合わせたときの光の集まり方を考慮し、さまざまな明るさの環境で鮮明な視界※を目指します。

※ 平均的な目の特性を基にした設計であり、実際の見え方には個人差があります。

非球面設計のレンズを通った光の集まり方

デジタル機器

近くの画面を見続ける目を支える設計

近くのデジタル機器を見続けると、ピント調節筋※1に負担がかかり、目の疲れの一因になります。

デジタル ゾーン オプティクス™ レンズデザイン

近くの画面を見続けるときの、ピント調節による目の負担の軽減※3を目指した設計です。

画面から視線を外したり、再び手元に戻したりするときの見え方も考慮しています。 画面を見ている間と、見る距離を切り替える場面の両方で、クリアな視界を支えます。

ピント調節に関わる目の部分とデジタル ゾーン オプティクスのレンズ構成

※1 「ピント調節筋」は、毛様体筋を指す表現です。

※2 国内の68名がバイオフィニティ®球面レンズとバイオフィニティ アクティブ®をそれぞれ装用した比較試験。スマートフォンで20分間読書した後の調節微動を測定し、毛様体筋へのストレスを評価しました。球面レンズ装用時のストレス値を100とした場合、アクティブ®は6でした。

※3 見え方や目の負担、その軽減の程度の感じ方には個人差があります。

乱視

まばたきによるレンズの回転を抑える設計

乱視用レンズは、目の乱視の方向とレンズの円柱軸が合うことで、適切に視力を補正します。 まばたきでレンズが回転すると、この向きがずれるため、レンズを安定させる形状が必要です。

オプティマイズド トーリック
レンズ ジオメトリー™

レンズの向きを安定させる厚みのある部分を「バラスト」といいます。 この部分の厚みと表面形状を細かく調整し、まぶたから受ける力がレンズを回転させにくい構造※にしています。

向きの安定に関わる形状を示した乱視用レンズ

水平方向の厚みをそろえる

バラスト部分の水平方向の厚みを一定にし、まばたきの際にまぶたからかかる圧力が均一になるように設計しています。

厚みが変わる部分をなめらかにつなぐ

バラスト表面の曲率や厚みのつなぎ目をなめらかにして、まぶたの引っ掛かりを抑えます※。

度数が異なってもバラストの厚みを保つ

度数によるレンズ形状の違いを考慮しながら、向きの安定に関わる部分の厚みをそろえています。

※ 見え方や装用感には個人差があります。

遠近両用

見る距離に合わせて度数を組み合わせる設計

遠近両用レンズは、遠くと近くを見るための度数を1枚に組み合わせます。 近くを見るために加える度数を「加入度数」といい、その設定や光学部分の形状によって見え方を調整します。

ビノキュラー プログレッシブ システム

加入度数の異なる3タイプのレンズを用意し、年齢とともに変化する近くの見え方※に対応します。 遠くを見るための球面度数と、近くを見るための加入度数を組み合わせて選べる設計です。

近く・中間・遠くを見る部分を配置したビノキュラー プログレッシブ システム

※ 遠近両用レンズの見え方や慣れ方には個人差があります。

バランス プログレッシブ テクノロジー デザイン

遠くを見る部分と近くを見る部分を球面設計にし、それぞれの距離での鮮明さ※を目指します。 そのうえで、遠方、中間、近方に対応する光学部分の大きさを調整しています。

各部分のサイズを整えることで、視線を変えたときの違和感を少なくし、さまざまな距離を自然に見られる※ように配慮しています。

遠く・中間・近くを見る部分を配置したバランス プログレッシブ テクノロジー デザイン

※ 遠近両用レンズの見え方や慣れ方には個人差があります。

ご自身に合ったコンタクトレンズを見つけるために

コンタクトレンズの交換周期や度数範囲、目の状態、普段の使い方を踏まえて、眼科医にご相談ください。

コンタクトレンズの使用でご注意いただきたいこと

コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず眼科医の検査と処方を受けてお求めください。 使用前に添付文書をよく読み、装用時間と交換周期を守り、定期検査を受けてください。 異常を感じた場合は直ちに装用を中止し、眼科医を受診してください。