2月 20, 2023

日程:3月3日(金)~5日(日)
場所:Shibuya QWS

ソフトコンタクトレンズ市場世界第2位1の実績を持つクーパービジョン社の日本法人であるクーパービジョン・ジャパン株式会社(本社:東京都港区六本木1丁目4番5号 アークヒルズサウスタワー、代表取締役社長:井上 佳子)は、東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 野原研究室との共同プロジェクト「プロジェクト・ビジョン2022」において、使い捨てコンタクトレンズのブリスター(空ケース)廃棄に関する環境問題への問いと解決策を、学術的調査とデザイン・アート表現を通して社会へ投げかける、「MishMash2シリーズLooking Beyond Plastic: Rethinking the contact lens blister プラスチックの先に見えるもの:コンタクトレンズのブリスター、どう考える?」を実施します。

「プロジェクト・ビジョン2022」について

プラスチックが重要な役割を果たすコンタクトレンズ業界 ─ ユーザーが気軽に参加できるリサイクルの重要性

コンタクトレンズを含む医薬品やヘルスケア産業において、プラスチックは製品を滅菌し安全に包装する上で重要な役割を果たします。クーパービジョン・ジャパンは、コンタクトレンズ製品がサーキュラーエコノミーへの移行を促進することを目指しており、自宅の空ケースを集める回収箱を、眼科やコンタクトレンズ販売店に設置する「クーパービジョンみらいプロジェクト」を通して、誰でも気軽にリサイクルに参加できる仕組みづくりに取り組んでいます。

「プロジェクト・ビジョン2022」では、野原研究室とともに、環境負荷にも配慮することで <見ること> の価値を高めたい、そうした願いから協力して本研究に取り組みました。コンタクトレンズのブリスターは、リサイクルに適した素材でできていますが、ユーザーの約50%が燃えるゴミとして処理している現状があります(「プロジェクト・ビジョン2022」アンケート調査)。

展示発表会では、ユーザーによるサステナブルな行動・意識を、学術的調査とデザイン・アート表現を用いて問い直す方法を、東工大 野原研究室が提案します。私たちにとって大切な「見る」ことを支えるコンタクトレンズを通して、来場者の皆さまと、プラスチックを捉えなおし、サステナブルな未来に私たちひとりひとりが果たす役割について考えていきます。

3月3日~5日、Shibuya QWS にて野原研究室による展示会を実施
「MishMash シリーズ Looking Beyond Plastic: Rethinking the contact lens blister
プラスチックの先に見えるもの:コンタクトレンズのブリスター、どう考える?」

(1) 調査研究を含めた本プロジェクトのプロセスの紹介

「プロジェクト・ビジョン 2022」は、東京工業大学 教授 野原佳代子さん、同特任助教 Giorgio Salani さん、同助教 朱心茹さんの統括のもと、野原研究室で行われました。本プロジェクトは、2つのフェーズに分けて実施されました。

第1フェーズでは、プラスチック・リサイクリングにおける本プロジェクトの役割を定めるために、文献レビューと実践レビューを行いました。更に、ブリスターやコンタクトレンズのリサイクルの現状を把握するために、約2,000人を対象としたアンケート調査を実施しました。第2フェーズでは、文献・実践レビューとアンケート調査の結果を受けて、野原研究室の学生が、コンタクトレンズのプラスチックを使った、あるいは、コンタクトレンズのプラスチックにまつわるデザイン・アート表現のプロトタイプを作成しました。

展示会では、この一連のプロセスをご紹介します。

(2) ユーザーのサステナブルな行動を問い直すデザイン・アート表現案の紹介とプロトタイプの展示・体験

第2フェーズで野原研究室の学生によって作られたデザイン・アート表現のプロトタイプを体験いただけます。言語を使った装置、パッケージにまつわる仕掛け、五感に訴える作品などが展示される予定です。

(3) 環境・社会問題への、コミュニケーションを介した超学際的アプローチの第一人者によるトークセッション

トークセッションでは、プロジェクトの概要発表に加えて、東京工業大学WRH 特任教授Betti Marenko さんから本プロジェクトへのメッセージ動画が放映されます。そして、本展示会についての総評や、プラスチックのリサイクル、サステナブルな未来等についての討論を行います。パネリストには、環境・社会問題への、コミュニケーションを介した超学際的アプローチを専門とする、東京工業大学 教授 野原佳代子さん、武蔵野美術大学 造形構想学部長・教授 井口博美さん、有限会社プロトタイプ 代表取締役 渡辺光章さん、ナヴァプロダクツ 坂本敏昭さんを迎えます。また、展示作品より、特に優秀な作品については、アワードの授与が行われます。

アワードについて

Sustainable Vision Award:審査員が選ぶ、特に優秀な作品
Visitors’ Choice Award:一般来場者が選ぶ、特に優秀な作品

アワード授与の際には、クーパービジョン・ジャパン代表取締役社長 井上佳子からもコメントを発表いたします。

トークセッション・パネリスト

(敬略称)

国立大学法人 東京工業大学
環境・社会理工学院 融合理工学系 教授
野原 佳代子

武蔵野美術大学
造形構想学部 教授
井口 博美

国立大学法人 東京工業大学
環境・社会理工学院 WRH特任教授
Betti Marenko

有限会社プロトタイプ
代表取締役
渡辺光章

ナヴァプロダクツ
坂本敏昭

国立大学法人 東京工業大学
環境・社会理工学院
融合理工学系 助教
朱 心茹

国立大学法人 東京工業大学
環境・社会理工学院
融合理工学系 特任助教
Giorgio Salani

野原研究室 野原佳代子教授コメント

私たちは言葉・文章だけでなく、アート、デザイン、マテリアル、システムなども記号ととらえ、クリエイティブな翻訳・変換によって新たなメッセージを生み出し社会に投げかけることを意識して日々研究をしています。社会的・産業的課題をお持ちのいろいろな分野の方々とコラボレーションをしていますが、このたびはコンタクトレンズを題材に「見ること × サステナビリティ」という本質的な課題に取り組みました。不確かな未来に向かう若者たちがいろいろな視点を持ち込んで、行き着いたアイデアを共有し問いを投げかけます。みなさまと自由な議論ができれば嬉しいです。

クーパービジョン・ジャパン株式会社 代表取締役社長 井上佳子 コメント

クーパービジョンは、目の健康と安全を一番に考え、コンタクトレンズユーザーの「見る」という日々の経験をサポートするだけでなく、地球環境に配慮したコンタクトレンズに進化させていくことが大切だと考えています。今回ブリスターを通して、皆さまとプラスチックをとらえ直すことで、より明るい未来が「見えてくる」と考えており、この機会を大変ありがたく思っております。東京工業大学の大学院生ならではの視点で解釈され産み出された作品を体験できることを楽しみにしています。

イベント概要

イベント名

「MishMashシリーズ Looking Beyond Plastic: Rethinking the contact lens blister
プラスチックの先に見えるもの:コンタクトレンズのブリスター、どう考える?」

開催日時

デザイン・アート表現案の紹介とプロトタイプの展示・体験
2023年3月3日(金) 13:00~17:00/3月4日(土) 10:00~17:00

トークセッション
2023年3月5日(日) 13:00~15:00

開催場所

Shibuya QWS(東京都渋谷区渋谷2丁目 渋谷スクランブルスクエア 15F)

登壇者

東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 教授 野原佳代子
東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 助教 朱心茹
東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系 WRHI特任教授Dr. Betti MARENKO (ビデオ登壇)
武蔵野美術大学造形構想学部長・教授 井口博美
有限会社プロトタイプ 代表取締役 渡辺光章
ナヴァプロダクツ 坂本 敏昭
クーパービジョン・ジャパン 代表取締役社長 井上佳子
(敬略称)

参加方法

お申込みはこちらにて承ります。Shibuya QWSフロントにて受付の上、ご入場をお願いいたします。
当日参加の場合もこちらからお申し込みの上、ご来場ください。

【MishMashシリーズ/ProjectVision2022】プラスチックの先に見えるもの:コンタクトレンズのブリスターをどう考える?~QWSアカデミア(東京工業大学)~ | Peatix

クーパービジョンみらいプロジェクトについて

コンタクトレンズ製品をより地球環境に配慮したものにしたいという社員によるアイデアから「クーパービジョンみらいプロジェクト」は誕生しました。コンタクトレンズの空ケースを回収し、新たな資源としてリサイクルを行うプロジェクトで、誰でも気軽に参加できます。回収された空ケースは、新たなプラスチック資源として生まれ変わります。

クーパービジョンみらいプロジェクト | コンタクトレンズ | クーパービジョン

クーパービジョンについて

CooperCompanies(NYSE:COO)の一部門であるクーパービジョンは、世界シェア第2位1のコンタクトレンズメーカーです。米国カリフォルニア州のサンラモンに本社を構え、プエルトリコ、米国、イギリスに主要生産拠点を置き、世界130か国以上3でコンタクトレンズの販売を行っています。2020年に続き2021年には、米国の生産拠点がFortune’s Best Large Workplaces(働きがいのある会社)の一つに選出され、『フォーチュン』誌に掲載されました。日本では、2005年からクーパービジョン・ジャパン株式会社としてコンタクトレンズ事業を開始し、新しい素材と光学デザインを採用した1日使い捨てタイプ、2週間交換タイプをはじめ、乱視用レンズや遠近両用レンズなどの特殊レンズなど、多くのコンタクトレンズユーザーの方にご使用いただいております。「見る」という日々の経験がもっと素敵なものになるために、アイケアプロフェッショナルとユーザーの信頼関係づくりのお役に立つこと。この「思い」を実現するために、クーパービジョンでは皆様のニーズにお応えする、より良い製品とサービスの開発に取り組んでいます。

本件に関する報道関係者お問い合わせ先

クーパービジョン・ジャパン PR事務局(株式会社プラチナム内)
担当:矢部・木下・濱崎
TEL: 03-5572-6072
Mail: coopervisionjp_pr@vectorinc.co.jp

※1 クーパービジョン・ジャパン調べ
※2 MishMashは、野原研究室が主催するアート/デザイン系イベントのシリーズ名
※3 2020年米国クーパービジョン社内資料