ソフトコンタクトレンズ装用者の乾燥感を軽減するための手段として、以下のことが考えられます。
- 涙液の量(水分量)を増やす
- コンタクトレンズ上の涙液層を安定させる
- コンタクトレンズの素材やデザインを変更する
涙液の量を増やすには、人工涙液の点眼が有効でしょう。
コンタクトレンズ上の涙液層を安定させるには、レンズ表面と涙液の親和性を高めることが重要で、親水性の高い素材を用いたレンズや、うるおい成分を保存液に添加したレンズなどに変更したり、汚れのつきにくい1日使い捨てレンズなどが有効でしょう。
コンタクトレンズの素材やデザインの変更は、レンズの硬さ、レンズエッジ形状などレンズタイプを変えることで、異物感や視覚など乾燥感の原因となる眼とレンズの接触状態、フィッティング状態を変更することができます。 たとえば、軟らかい素材で、エッジがシャープなレンズで乾燥感があるなら、形状保持の良い固めの素材でエッジに丸みのある全く異なるタイプのレンズに変更することが有効です。そのためには、1つのカテゴリーで少なくとも2種類の全く異なるタイプのレンズを処方する準備が必要となります。
できれば、全く正反対の性格を持つレンズのトライアルセットを用意することをお勧めします。