コンタクトレンズを快適に使うためのポイント

ここではコンタクトレンズとお化粧の順序、お化粧落としの方法についてご紹介します。

日焼け止めやファンデーション、ハンドクリームなどを塗った後の手は、実は、石鹸で洗っただけでは完全にきれいにすることが難しく、指先の指紋や手の平の皺に日焼け止めやファンデーションなどの成分が残ってしまうことがあります。汚れが残った手指でコンタクトレンズを扱うと、コンタクトレンズに汚れが付着して視界がぼやけたり、目がゴロゴロしたり、更には大切な目に障害を起こしてしまうこともあるため、注意が必要です。

お化粧をする順序 「コンタクトレンズファースト」

  1. 洗顔

  2. 手を石鹸できれいに洗う

  3. コンタクトレンズをつける

  4. 化粧水や日焼け止めを塗りお化粧

アイメイクの時の注意点はこちら

お化粧を落とす順序 「コンタクトレンズファースト」

  1. 手を石鹸できれいに洗う

  2. コンタクトレンズを外す

  3. コンタクトレンズのケア
    (こすり洗いなど)

  4. 顔のクレンジング
    (お化粧を落とす)・洗顔・入浴やシャワー

お化粧(特にアイメイク)の落とし方

アイメイク専用クレンジング(リムーバー)・コットン・綿棒を使用する

クレンジングする目をきちんと閉じ、アイメイク専用クレンジングをコットンに適量つけたものを10~20秒ほど上まぶたに軽く押し当て、メイクを浮かせたらやさしく拭き取りましょう。ゴシゴシこするのは目にクレンジングが入りやすく、また皮膚を傷めるので気をつけてください。

マスカラは、コットンをまつげの下にあててから、クレンジングをつけた綿棒でやさしくまつげをなでるように落とします。アイライナーなど、細かな所も綿棒を使うと落としやすいです。

お化粧をするときも落とすときも、「コンタクトレンズファースト」!

化粧品やクレンジングなどでコンタクトレンズが汚れたり変形するのを防いで、大切な目の健康を守りましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。