コンタクトレンズ選びで気になること

夏になると日焼け止めなど紫外線(UV)対策をしている方も多いと思います。目も紫外線を浴びると、角膜(黒目)が炎症を起こしたり、充血や白内障の原因になることもあると言われています。また、目から入った紫外線によって皮膚のメラニン色素が活性化し、肌も日焼けしやすくなることが報告されています※1。目や皮膚への紫外線の影響を防ぐためには帽子や日傘、UVカットのサングラスなどが有効でしょう。UVをカットするコンタクトレンズ※2もあります。

※1 K Hiramoto, N yanagihara, et al. Ultraviolet B irradiation of the eye activates a nitric oxide-dependent hypothalamopituitary proopiomelanocortin pathway and modulates functions of alpha-melanocyte-stimulating hormone-responsive cells. J Invest Dermatol 120(1): 123-7, 2003

※2 UV吸収剤を配合したコンタクトレンズは、UV吸収サングラスなどの代わりにはなりません。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。