お化粧する時も、コンタクトレンズを出し入れする時も“指”を使います。
お化粧の前に、レンズを装用していれば問題はないのですが・・逆ならば・・・!
これが今回の‘考えどころ’です。

朝、眼が覚めて・・起き上がり、背伸びして・・動き始めます・・。

さてと、顔を洗うか、食事の用意をするか・・。ここまでは、多分、コンタクトレンズは必要ないのでしょう。・・でも、出かける用意をする頃には、バタバタ・・きっと、お化粧の前にレンズを入れるか、その後にするか・・考える余裕はないでしょう!・・・「お化粧が最優先?」・・それも、もっともです!
本当は、「お化粧の前に、レンズを入れる方が正しい」と分かっていても、なかなか、出来ないのが現状ですね! でも、ほんの一度だけで結構です・・余裕のある時に、自分が納得できるように、この事を考えてみしましょう!

最近、眼科の学会でも、“コンタクトレンズ”、“化粧品”、“クレンジング剤”、この三つのキーワードで多くの講演や討論がなされています。・・・アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、・・ファンデーション、クリーム、ほお紅チーク・・それに各種のクレンジング剤。・・・学会では、これらがレンズに付着したら――レンズは大丈夫か?・・レンズあるいは眼にどんな影響が出るのだろう?・・・真剣にディスカッションされます。しかしながら、「この化粧グッズは悪くて、これらなら良い・・」などは・・とても複雑で答えられないものです。・・・・一体どうしたら良いと思いますか?

そもそも、指についたクリーム状のもの、パウダーなどは、ふき取っただけでは、取りきれませんね。

レンズに触れると付いてしまいます。・・石鹸で洗わないと指に残っています!・・「アイシャドウはブラッシュでやります!」と言われるかも知れません。・・でも、最後は指で仕上げるかも知れません。
レンズは新しい、あるいはきちんとクリーニングした筈なのに、水ぬれが悪く・・乾燥感、かすみがおこる等・・きっと経験が有るのではないですか?レンズにクリーム、パウダーなどが付着したのかな?・・と感じた事もあると思いますが、如何でしょう。

眼の周囲に用いられる化粧品は、目に入っただけでは“重大な眼障害”は起こりません。一般的に、大手メーカーでは市販する前に、製品の安全性試験がなされています。・・しかしながら、多くのメーカーが、あまりにも多種多彩な化粧品を世に出し、世の女性を誘惑しています。それらが全て、レンズに付着して、眼に入っても安全とは思えません。・・なぜなら・・「眼には入れないように!」と注意書きが有るはずです。・・「注意書き」に書いてあると、「それを守らなくて、何かが起こっても、それはあなたの責任です、会社の責任では有りませんよ!」・・というわけです。・・・学会でも「指示通りに取り扱わなければ、何かが起こってもそれは“自己責任”だ!」と考えています。
“自己責任”とは、いやな言葉ですね。メーカーも、眼科医も責任を取らないという事です。・・・私は憤慨して抗議した事が有ります。・・・しかし、・・それが現実なのです。・・そうなれば・・・正解はたったひとつです!・・・
「そんな化粧品、眼に入れるものか!」、「指に化粧品が残ったままレンズには触らないぞ!」となります!

監修:医学博士 﨑元 卓(フシミ眼科クリニック)

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