前回は、ネイルアートをしていたり爪を長くしている方へのコンタクトレンズを外す時の注意点についてお話しました。
今回は、ネイルのトラブルと目のトラブルについてお話ししたいと思います。

国民生活センターには、ネイルアートが流行り始めた頃から、ネイルによるトラブルが報告されているそうです。
中でも、怖いのは、ネイルアートを行う前の消毒が不十分だったり、ネイル後の日常生活の中で、ジェルネイルやスカルプチュアが浮いたり剥がれたりして自分の爪との間に隙間ができて、そこに水が入ってしまった状態を長く放置したために、カビや細菌が繁殖してしまうことです。
特に、緑膿菌に感染してしまうと、グリーンネイルといって、ネイルアートをしている下の自分の爪が黒っぽい緑色に変色してしまうことがあります。菌が体内に入り込んで感染でもしてしまったら、とても怖いですよね・・・。

カビなどの真菌や緑膿菌、セラチア菌、ブドウ球菌などの細菌は、ごく普通に自然環境中や体内に存在する常在菌の一種で、それらの多くは湿潤な環境を特に好みます。
健康な状態の時には感染することはほとんどないのですが、免疫力が低下している人は感染してしまうこと(日和見感染)があり、様々な感染症の原因となるそうです。

もし、爪が変色してしまったら、すぐにサロンへ行ってジェルなどのネイルアートを除去してもらい、皮膚科を受診してくださいね!
グリーンネイルがある状態でコンタクトレンズを取り扱ってもよいかどうかについては、皮膚科もしくは眼科の先生に相談してみるとよいでしょう。

そして・・・。
実は、コンタクトレンズを使っている私たちは、ネイルアートをしていなくても、感染症には気をつけなければいけないのです。

例えば、2ウィークタイプを使っている人の場合・・・・。
レンズケースの中の液がカビなどの微生物や緑膿菌、ブドウ球菌などに汚染されると、その中に保存していたレンズを装用することにより、角膜の感染症や角膜潰瘍になってしまうことがあるのです。
特に、角膜潰瘍は、早期に適切な治療を行わずに放置してしまうと、最悪の場合、失明してしまうこともある怖い病気です。

ですから、レンズケースやケア用品のボトルは常に清潔にし、レンズケースは使用した都度キレイに洗って乾かし、定期的に交換することが大切です
そして、ケア用品をレンズケースに注ぐ時は、ボトルの口がレンズケースの中の液につかないようにしましょう。
また、レンズをはずした後のすすぎ・洗浄だけでなく、装用する前にもレンズを保存液(すすぎ液)ですすぐことも大切です。

毎日コンタクトレンズを使う中で、目に充血や目ヤニが出るなどの症状があったら、早めに眼科を受診し、もし、目に異常が見つかって治療が必要になった場合は、先生の指示をよく守り、治療をしてくださいね☆

監修:医学博士 﨑元 卓(フシミ眼科クリニック)

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