涙が少ないから ⇒“コンタクトレンズが乾く”・・また反対に
涙が多いから ⇒“コンタクトレンズが潤う”・・とは限りません!
・・“なぜでしょう?”・・今回はこれを考えてみます・・

まず、コンタクトレンズを装用していない時に、眼が乾く事があるのでしょうか?
・・“私はドライアイです!”とおっしゃるかも知れません。でも、“眼が乾くこと”と“ドライアイ”は同じではありません。・・ドライアイの病名がつく人は、皆さんが考えているより、はるかに少ないのです。
・・それでも、コンタクトレンズ(CL)装用時に眼が乾いた状態になることが有ります。
・・これらを、少し整理して説明いたしましょう。

キーワードは涙の分布状況です。・・涙液がどのように眼の表面やレンズの周りにとどまるか?・・・この時、大きな役割を果たすのが瞬き(瞬目)です!
・・つまり、眼とレンズの表面、さらに“レンズの内側”にも涙液を・・いかに効率よく循環させるか!・・この働きは・・瞬き(瞬目)がキーポイントになります!

・・「一瞬の間」という言葉が有ります。・・その時間はわずか 0.3 秒(閉じるのに 0.1 秒、開けるのに 0.2 秒)です!・・この短い時間に涙液が供給され、排出されます。・・涙液の交換で眼の表面が綺麗になり、栄養分が供給されます。
・・この場に、コンタクトレンズを乗せると・・涙の循環はどうなるのでしょう?

・・まず、コンタクトレンズと涙の関係ですが、・・①水濡れが良い、親水性のレンズ・・等はレンズの材質や表面の性質を表します。・・一方、汚れるとレンズ表面で涙がはじかれ、乾燥してきます。・・乾燥すると汚れ易くなり、瞬きしても涙の乗りが悪くなり・・乾燥と汚れの“負のスパイラル”が始まるのです!
・・次に、②レンズ内面と角膜との間隙に、どれぐらい涙液が有るのか?・・涙は入れ替わっているのか?・・そこには、重要な因子が二つ有ります!・・

・・レンズと角膜の間隙に涙が供給されるには・・③レンズが少しでも動かなければ、涙は入ってきません!・・④レンズが動くためには・・レンズデザインに工夫が必要です!・・つまり、瞬きで必要最小限度上下するレンズでなければなりません!
(レンズがピッタリ眼に乗っていては、眼の酸素不足とレンズ汚染が起こります)

・・さて、上に述べたように①②③④と順を追って考えてくると、「コンタクトレンズと涙の関係」は密接であり、おろそかに出来ないものです。

・・今あなたが使用しているソフトコンタクトレンズは・・水濡れの良い、汚れにくいレンズかどうか?・・瞬きのたびに軽く上下するレンズデザイン(ベースカーブ、エッジデザイン)で、自分の眼に適しているのか?・・瞬きしても乾きが取れないのはクリーニング(レンズケア)が合っているのか?・・・などなど、気をつけねばならないですね!・・

・・・改めて自分のコンタクトレンズを見直して下さい!・・そして今のコンタクトレンズで分からない事が有ったら、自分で判断せずに、眼科医に聞く事にしましょう!・

監修:医学博士 﨑元 卓(フシミ眼科クリニック)

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