子供の眼は大きさだけでなく、その働き(眼の機能)が生後3-5カ月の乳児期から、3-5歳の幼小児期までに・・驚くほどの速度で発達すること、そして6-10歳の小児期には、ほぼ大人と同じ程度になる事を、前回お話ししました。

眼を合わせる・・動くとそれを追いかける(固視と追視)・・母親にとって嬉しい出来事(3-4カ月)の始まりです。・・そしてその頃から、左右両方の眼とも大丈夫なのかな?・・普通に見えているのかなと、親は気になってきます。

乳幼児の健診は一歳未満で行われますが、そこでは・・光を当てるとまぶしがるか、黒目の大きさ、瞼の開き具合が左右同じか・・なども検査します。

外界の情報が眼から正常に伝わるか否かは、幼児にとっても極めて重要なので、両方の眼が正しい方向を見ているか否か(斜視や寄り目)がまず大事です。・・強い遠視があると寄り眼、視力が悪いと外斜視になる・・傾向が有ります。

“弱視”という言葉を聞いたことが有ると思いますが・・これは正確に言うと・・“器質的な障害が認められないのに(病気がないのに)、視力(矯正)が 0.3以上出ないもの”・・を言います。・・眼の正面(網膜中心)で見る癖が出来ていないもので・・3-5歳(7歳以上でも)から訓練すると、視力回復が可能です!

ここで、小さな子供の眼の病気で大事なものに、少し触れて見ましょう。・・黒眼が生直後から異常に大きい緑内障・・ひとみが白く光ると白内障その他の重大な病気が隠れています!・・これらは早めに眼科受診の必要が有ります。・・そのほかに、眼を開けたがらない・・片目だけ涙があふれる・・これらも眼科に相談して下さい。

さてさて・・子供の眼には気をつけねばならない事が沢山ある!・・どうしよう・・と心配になっておられるかも知れません。・・・毎日、眼を覗きこんだり、“これ見えている?”・・など聞いたりされるかも知れませんね。

おまけに困った事に、時々・・子供には・・気になる不思議な癖も有ります!・・たとえば、・・眼を細める・・首をかしげる・・横目で見る・・はげしく瞬きする・・テレビを近くで見る!・・如何ですか?・・これらは殆どの場合、大丈夫です。・・ただ気をつけねばならないのは・・周りの大人が、この癖に関心を持っていると感じた子供は・・なんと、もっとこれをやって、特に男の子は、母親に気に入られようとします!・・どうぞ、その時は・・皆で示し合わせて、知らないふりをして下さい。・・・いつの間にか、その癖はなくなるものです!・・・

一方、心因性の複雑な眼の病気は、小中学生から、特に女子に出てきます。・・
子供の眼は大事でデリケートなものですね!

監修:医学博士 﨑元 卓(フシミ眼科クリニック)

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