乾燥感の原因

乾燥感の中で、触覚に由来するものは、大まかに言えば、「異物感」です。
角結膜や眼瞼への刺激が原因になっていると考えられます。

  1. ソフトコンタクトレンズ表面を覆う涙液が蒸発するとコンタクトレンズ表面が露出し、滑りが悪くなり、瞼結膜との間に摩擦が生じる
  2. その摩擦によりソフトコンタクトレンズが上眼瞼により大きく引き上げられ、ルーズフィッティングになる
  3. ソフトコンタクトレンズが乾燥して収縮・変形したり、硬くなったりしてレンズエッジが球結膜を刺激する
  4. 涙液の水分蒸発により浸透圧が高くなり角結膜を刺激する

などが、異物感の要因に挙げられます。これらの刺激により瞬目が誘発され「ショボショボ」すると感じたり、「カサカサ」、「ゴワゴワ」などの訴えにつながります。または、実際には乾燥とは関係なく、フィッティング不良やコンタクトレンズの存在自体による異物感を乾燥感と認識していることもあるかもしれません。 

視覚に由来する乾燥感、いわゆる「見えにくさ」は、コンタクトレンズ表面の乾燥による曇りが主な原因です。
または、含水率低下によるレンズ形状変化や透明性低下などによる視覚不良も要因になるでしょう。


乾燥感とは

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